参議院選挙、どうも与党、自民党が苦戦し過半数にとどかないのでは、との期日前予測として報道されております。自民党にとって最悪のシナリオは政権を失う、内閣を明け渡すことですが、自民党が政権を失って首相を出せなかったのは新党ブームの1993年(細川内閣)、民主旋風の2009年(鳩山内閣)の時でしたが、いずれの時も景気下降、株価が低迷の時でした。1993年はバブル崩壊で一挙に株価下落~後の金融危機、2009年はリーマンショック直後で同様に株価・景気下落と、景気の悪化で回復の結果を出せなかった時であります。(添付したアセットマネジメントOneのチャートを使用、赤丸の時点)
今回、株価が多少調整はしているものの、極端に下落しているわけではありませんが、与党にとっては選挙で逆風下であります。現在、トランプ大統領が極端な関税を課そうとしておりますが、この影響が現実的に日本国内の景気を今後悪化、株価下落となると過去の経験則上、与党にとってさらに厳しい状況となる可能性があるのではないでしょうか。選挙では外国人政策に注目が集まってしまっていますが、本来なら景気問題・対策、食料安全保障等がもっと議論されねばならないのかもしれません。
余談ですが、元金融マンとしては、今後日本株の旗艦的銘柄である、自動車、トヨタ等の株価がダウントレンドし始めたら要注意で、株式ポートフォリオをディフェンシブ銘柄に組み替えた方良いのではないかと感じています。つまらない話で恐縮です。

赤丸が政権交代の時期。