議会発言

長野市議会 令和6年12月定例議会 個人質問・答弁 概要

以下、概要版です。全会議録は2カ月ほど後に市のホームページに記載されますので、そちらをご覧ください。宜しくお願い申し上げます。

(1) 図書館・学習スペースについて~高校生・大学生との意見交換会での要望より

(質問 金沢) 11月に市立長野高校の生徒さん達と意見交換を行ったなかで、学習のために、もっと身近な場所に新たに学習スペースや図書館を設置して欲しいとの意見がありました。公民館の図書室等を開放することも考えられるが、市の考えは? また、もんぜんぷら座の学習スペースは人気がありますが、将来に改修が行われるなかで、存続の考えはありますでしょうか?

(答弁 前島教育次長) 新たな図書館・学習スペースの設置について ~ もんぜんぷら座、権堂イーストプラザなどがあり、平日の夕方や休日など、高校生を中心に多くの方に御利用いただいております。 また、生涯学習センターの交流サロンにつきましても、学習でお使いになる方が増えてきておりまして、混雑時に空いている学習室を御利用いただけるよう、検討をしています。 市街地や市立図書館から遠い場所にお住まいの方にとっては、身近にある公民館、交流センターに学習スペースがあることは、とても有効と考えます。 今ある施設を有効に、安心して御利用いただくため、施設ごとの状況を踏まえつつ、弾力的な運用も含め、学習スペースについて検討してまいりたいと考えております。

(答弁 前島教育次長) もんぜんぷら座改修における学習スペースの存続 ~ 新たに市の施設を設置する場合や、もんぜんぷら座の廃止に伴う学習スペースの確保につきましては、関係部局とも連携し、学習スペースを含む学びの場の確保について検討してまいりたい。

(2)第二のSaSaLANDの設置等について

(質問 金沢) SaSaLANDが本年4月に開設され、半年が過ぎました。現場にもお伺いしましたが、立派な施設で、子供たちが元気よく通っておりました。出だしは順調のようでございます。 当初から認識されていた課題と思われますが、このSaSaLANDの場所が、市内の東部からするとちょっと遠いと思われます。通うのに大変との御意見もあるようです。他地区でも同種の拠点を新設する方針がありますでしょうか。また、市内で1,168名もの小・中学生が不登校になっています。現場では既に、学校の先生とフリースクール等の施設、関係者が協力して子供たちの教育に当たっているところもあります。今後もそのような施設とさらに一歩踏み込んで連携していく等の考えは?

(答弁 唐木教育次長) 第二ササランド(新たな居場所)の設置は? ~ 第二のSaSaLANDの新設につきましては、まずはSaSaLANDにおける取組の効果 を検証した上で、既存の7か所の教育支援センターやフリースクールを含めた各施設の利用状況、交通の利便性等を考慮しながら、調査研究してまいりたいと考えております。

(答弁 唐木教育次長) フリースクール等とさらなる提携について ~ 不登校児童・生徒の増加に伴い、教育支援センターやフリースクール等、学校外の学びの場を利用する子供たちは年々増加しております。こうした子供たちへの支援の充実には、子供たちを真ん中に置き、学校やフリースクールなど、関わる全ての大人が協力して、子供たちの育ちを見守り、支えていく姿勢が重要と考えております。在籍校の職員が定期的に施設を訪問したり、フリースクール等と合同で支援会議を開催したりする学校も増えてきております。関係者で子供の状況を共有しながら、協力して支援をしております。NPOやフリースクール等と連携しながら、子供や保護者の支援に取り組んできておりますが、今後はこうした取組をさらに充実し、SaSaLANDを中核として、既存の教育支援センターにもこの連携の輪を広げてまいりたい。

 ササランド(旧七二会小学校笹平分校)

(3)加齢性難聴者の補聴器購入の補助について

(質問 金沢) 加齢性難聴者の補聴器購入への補助についてでありますが、本件につきましては、私も令和4年の定例会で、高齢者の補聴器の使用が健康上必要であり、そのための購入補助について市の意向をお伺いしておりました。本年10月29日付で、長野市社会福祉審議会より長野市長に答申があり、加齢性難聴者の補聴器購入の補助については、制度を創設するのが適当であるとのことであります。 答申を受けて、現段階での市の補助に対する御意見を伺います。

(答弁 臼井保健福祉部長)長野市社会福祉審議会の答申を受け、補助の方針は? ~ 現在、答申を受け、補助対象者、要件などについて検討しています。また、補助制度と一体的に実施していく事業スキームの構築についても取り組んでいるところです。具体的な方法等については、庁内関係課で協議しています。また、専門医や補聴器販売事業者との連携、協力も不可欠となります。医師会等関係機関とも協議、検討しながら、審議会の答申内容を尊重し、意向に沿った形の事業となるよう、取り組んでいきます。

(4)国スポ施設の改修・建替え等の建設予算について

(質問 金沢) 近年、工事、建築費の値上がりは急速であり、当初の予算見積りでは不足となるのではと懸念しております。国スポやオリンピック施設の改修更新等、多額の予算が必要な事業が始まります。実際に詳細な設計や施工が始まらないと、金額は確定できないかもしれませんが、見通しはいかがでしょうか。 また、今後の財政の影響についてもお伺いいたします。

(答弁 鈴木スポーツ部長) 物価高騰、人件費上昇で建設関係の見通しは。~ 現在、全国的な建設工事に係る資材や労務費等の高騰により、公共施設の事業費は増加の傾向 にあります。一般社団法人日本建設業連合会の資料によりますと、この44か月で建設資材の高騰、労務費の上昇の影響により、仮設費、諸経費などを含めた全建設の平均コストは21%から24%上昇しております。特に、長寿命化改修で更新が必要な設備工事の上昇が顕著であり、例えば変電設備では89%、ポンプ類では65%の上昇となっております。本市の長寿命化改修や施設整備においても、これらの影響により、事業費は計画当初から増加することが想定されます。国民スポーツ大会に合わせて整備する長野運動公園総合体育館と(仮称)南長野運動公園フットボール場については、現在実施設計を行っており、内容を精査しているところでございますが、できるだけ事業費の上昇を抑えることができるよう、検討を行ってまいります。

(答弁 卯田財政部長)財政への影響は ~ 本年10月に公表いたしました財政推計では、公共施設の長寿命化や国民スポーツ大会に合わせた施設整備などの大型事業が続く中、近年の労務単価及び建設資材の価格高騰も重なり、普通建設事業費が大幅に増加する見込みとなっております。建設事業費につきましては、担当課と連携を密にして、費用を精査し、その必要額の予算化に努めてまいります。

  長野運動公園 体育館デザイン画

(5)強度行動障害者とその御家族の福祉避難所について

(質問 金沢) 先日、強度行動障害を有する人は県内で約1,800名、長野県広域圏では317名おられると報道されました。災害時における課題です。避難所には多くに避難者が集まり、集団生活を行うこととなります。強度行動障害者には、自傷・他害行為がある可能性があるため、環境に配慮が必要です。一般の方々と集団生活が困難な場合も考慮すると、当事者や家族が安心して避難できる場所として、専用の福祉避難所、あるいはスペースが必要で、そのためには当事者の状況をよく知っているふだんの支援者や福祉施設の協力者が不可欠と考えます。 そこで、強度行動障害者と御家族のための専用の福祉避難所の設置について、御意見を伺います。加えて、福祉避難所の現在の支援体制、計画についてもお伺いいたします。

(答弁 臼井保健福祉部長) 強度行動障害者と家族のための専用の福祉避難所の設置の必要性 ~ 本年度から、福祉避難所整備事業として、直接避難できる福祉避難所の確保・整備に取り組んでいます。強度高度障害がある方とその御家族が安心して避難できる場所としては、ふだん利用している 福祉施設が最善であると考えられます。該当する福祉施設を対象に、福祉避難所についての説明を行い、協力をお願いしていきたいと考えています。福祉施設への説明は、この年末から始め、御理解、御協力をいただけるようであれば、福祉避難所の指定につなげていく予定です。

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